春、夏、秋、冬……ノースウエストの四季に応じた健康法を
マクロビオティックの観点でつづる歳時記  文/森保夫

第4回 身土不二=感謝のこころ(本能)

人生の原点に返る

現代人は本能が鈍っています。これを取り戻すには自然と一体になる“身土不二の法則”を理解し実践することが、何よりも効果的です。
その土地の自然が生み出す食物を、その季節、その土地に合った料理法で調理し、よく噛んで食べると、自己中心的なはずの自分が、不思議にも自然に対して感謝の気持ちを持つようになっていきます。自分が自然の力の結果から生まれ、生かされていることを自覚すれば、利己的な考えが薄れ、人生の原点に帰れると思います。

体を温めよう

さて、いよいよ朝夕は肌寒くなってきました。秋を告げる風が吹き始め、昼夜の気温差も激しく、雨の降る日も増えてきます。体には、特に胃、脾臓、肺、大腸に負担が掛かる季節です。合わせて足腰の痛み、風邪、咳、鼻づまり、下痢、便秘、高熱、アレルギーに苦しむ人も多くなるでしょう。
手当てとしては、ショウガ湯(擦ったショウガを湯船に入れる)、竹踏み、乾布まさつをお勧めします。
消化器系の主なツボは、関元(へそから指4本分下のところ)、足三里(足のひざから指4本分下のところ)などです。その部分をお灸か指圧してみましょう。合谷(親指と人さし指を合わせた時にできるふくらみの頂点)をもみほぐすのも効果的で、これは頭痛のツボでもあります。鼻がつまった時は、百会(頭のてっぺん)、印堂(眉間の中央)を押すと効果があります。ぜひ試してみてください。

健康を握るかぎ

秋は食物のおいしい季節です。夏の疲れを癒して大地の恵みをしっかりよく噛んで食べ、食事を大いに楽しみたいものです。野菜、根菜、海産物など、ノースウエストはオーガニックの宝庫です。農家から直接購入できる、ファーマーズ・マーケットなどもにぎわいを見せています。
食事としては、体を冷やすもの(砂糖、アルコール、マンゴーやパパイヤなど熱帯からくる果物など)を控え、化学合成添加物で作られた食品群を取ることはやめたほうがいいでしょう。炒り玄米ご飯に、野菜のたっぷり入った八丁みそのみそ汁、白身の魚を焼いて大根おろしをたっぷり掛けた献立はいかがですか。鍋物やけんちん汁などで体を温めて、ゆっくりと季節の流れに順応していきましょう。腹式呼吸や適度な運動も、消化作用を助けます。
秋の過ごし方が、冬の健康を左右するかぎを握っています。寒くて雨がしとしと降るノースウエストの冬も、備えあれば憂いなしです。

 


消化器系に注意。「関元」「足三里」「合谷」などのツボを刺激しよう。寒暖の激しい季節なので、体を冷やさないように。

食事
鍋物や具だくさんの汁物で体を温めよう。食べる時はひと口30回以上噛むこと。それを心掛けるだけで体の順応度も高くなる!

森保夫:1978 年にシアトルで森指圧クリニックを開業。大学やマッサージ・スクールなどで指圧講師として活躍するほか、日本伝統の食事を基にしたマクロビオティックを指導して、健康で楽しく生きるための生活法を実践している。マクロビオティックについての無料相談も実施しているので、質問などある方は気軽に下記まで連絡を。
Mori Shiatsu Clinic TEL: 206-464-0782 
www.shiatsuyasuomori.com

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